怒濤の一週間

23日月曜日
　雨の中、傘も差さずに歩く父を車内から見かけた。電話したけど出ない。
　自宅近所のコンビニ行くのだろうと思い、小雨だし…とそのままにした
24日火曜日
　ここ数日ぬそ家に顔を出してないので電話してみた。かなり酔っていた。
　失業後、健康保険に加入していなかったので
　「何かあってからじゃだめだから、そろそろ仕事決めてこないとね…」と言うと
　「今日でお酒辞めるから。明日からちゃんとするから」と言って帰る。
25日水曜日
　隣の市の警察から「保護しています」と連絡。
　父は免許の講習・更新に行くつもりだったが、たどり着けなかったらしい。
　アルコールの匂いはするものの、酔っているようには見えない。
　「逮捕されるようなことはしてない」と言っていたが「逮捕じゃないよ」と言うと安心していた。
　話しを聞こうとしたが話したがらず「大丈夫だから…」と自宅に帰った。
26日木曜日
　午前中「電話のかけ方が分からないんだ」と電話して来たので家に呼ぶ。
　テレビのリモコンを持って登場。
　電話の待受が「着信あり」の状態だっただけなのに、いじり方が分からなくなったらしい。
　テレビも、どのチャンネルを押しても映らないと言う。
　「地上Dを押すんだよと」と目印のシールを貼る。
　話しがなかなかかみ合わない。決定的におかしい。
　父が自宅に帰ってから、昨日お世話になった警察に電話して、詳しく聞いてみた。
　「アルコールで混乱というより、痴呆を疑っていいと思います。まだ初期だと思います。
　自宅がどこか？と聞いても分からないと行っていたが、自宅近くまで来るとはっきり分かっていた」
　と言うことらしい。
　
これはまずいと思い、ここからぬそは電話しまくり、走り回る
・健康保険の申請方法の確認・生活保護を受けれるかどうか
・病院探し。一昨年検査入院した病院に、診察可能か聞いてみたら却下された。
　救急安心センターと言う所に電話をして探してみるように言われた。
・電話したら、大阪市社会福祉なんちゃらセンターの高齢者相談に電話するよう進められた。
・電話してみた。色々話した。病院のこととかこれからの生活のこととか、
　ぬそがパニックになっているみたいだが大丈夫か？と心配される。
　地域の支援センターに連絡するから1人で抱え込まないように言われる。
・支援センターから連絡が来て、すぐに会いたいと言われる。夕方になってしまうけど…と言われるが、是非お願いしますとお願いした。

そして、息子2が幼稚園から帰ってきたので、急いで役所に走る。説明も聞く。
自宅に戻ってすぐ、支援センターの方から連絡があり父の所に来て頂く。
父は泥酔状態。会話がままならない。
色々話し解散すると、すでに19時半。急いで食事の支度。どたばた。

27日金曜日
　午前中　父がフラフラ歩いているのでついて行く。お酒を買いに行く所だった。
　午後(息子2のバスの時間近く)　またしてもフラフラ歩いている父(ry
　息子2と父を家に送り届け、郵便の確認。
健康保険を発行してもらう為の書類が郵送されているのを確認したので、
息子2と再び役所へ行き、保険証Get。
　夕方、泥酔した父が再び我が家へ。
　あまりにも酔っている・飲んでいるので自宅に送り届けようと、雨の中傘をして父を送ろうとした。
　でも、自転車があっちに止めてあるとかで自宅とは反対方向に行こうとする。
　何とかなだめて自宅方向に歩き出した時(ぬそ家の真ん前)、電話がかかってきたのを取ろうとしたぬそが、父を支えきれず転倒。
　起き上がれない父。
　通りがかったお巡りさん。
　救急車を呼ぶ。
　息子1に「保険証と財布持って降りてきて！」と電話。
　起き上がれない父に傘を差して心配してくださる家主さんと近所の方。
　家主さんに「子供２人きりなので何かあったらお願いします」と声をかける。
救急車到着。乗り込む。
　さすがに何時間も子供だけにしておけない。
　転んだ時にぬそに電話してきたのはぬそﾏﾏﾝだったのでかけ直す。事情説明して、留守番を頼む。　
病院に到着。軽く打撲しているっぽい右頬と膝と肘。レントゲンを撮る。
左側頭部に脳出血確認。この病院に脳外科はないので転院決定。
なかなか病院が決まらず待ち続け、20時過ぎに転院先の病院に到着。ICUに入る。
　相方に連絡。迎えに来て貰えるように頼むも「22時くらいになる」と言われるも、
　病院からの説明が終わったのは22時過ぎだった。
　相方も一緒に父と面会。「迎えに来てくれたの？ごめんねー。一緒に帰る」と帰る気満々の父。
　なんとかあきらめてもらって(暴れるので拘束してもらっている)ぬそと相方は帰宅。
　自宅に戻ったら23時半頃だった。

28日土曜日
　朝から、支援センターへの連絡などしまくる。
　昼の面会時間が1時間しかないので、その時間に間に合うように電車とタクシーに乗って行く。
　ぬそﾏﾏﾝ(父の元嫁)も一緒に付いてきた。
　元嫁を見て号泣する父。
　やはり「帰る」と言って迷惑をかけまくっている。昨日は拘束されてなかった足も拘束済み。
　アルコールが抜け、少し会話が成立するようになって…余計にたちが悪い。
　「ここはどこ？」「何でここにいる？」「俺はどこも悪くない」「一回帰る」コレを繰り返す。
　「この紐取って！なんだこれ！おかしい！！」と拘束している紐を外して欲しくて暴れようとする。
　もう、手に負えない。
　私が居ると甘えるので、また来るからと言って帰ってきた。
　夕方。病院から電話が来た。父が「今から帰るからタクシー代準備して待ってて」と言っている。
　無理だからと言ってもなかなか引き下がらない。
　「とりあえず帰って、様子がおかしかったらぬそ相方に病院まで連れてきてもらうから。大丈夫だから。」
　と言っているが、全く大丈夫じゃない。
　看護師さんが電話を替わってくれて「娘さんからダメだって言われてたでしょって言えるから助かります」と言って頂く。
　もう、本当に申し訳ない…。

29日日曜日
　とりあえず、コレまでの経過をこうやって書き出してみた。
　少し冷静になれたことを確認できた。
　父のｱﾚｺﾚ。始まったばかり。これからやることはまだまだある。
　今日は病院に顔を出さず、明日行く予定。