バイバイいやや

息子１の友達が転校した。
昨日突然「明日で最後です」と知らされたらしい。
双子の友達。
１人が１年生のクラスメート。もう１人が今のクラスメート。
いつも一緒に遊んでいた一番の友達。

今日で最後だから...と遊びに来てくれた。
最後に一緒に遊びたかったと言ってくれた。
その事が息子１にはとても嬉しく、とても寂しく、とても悲しい事だった。

いつもなら帰っておいでと言う時間を過ぎても遊ばせてあげた。
こんな時に限って、公園には30人近くのヤンキーが陣取っていた。
警察が来て撤収させてくれたお陰で、子供達は公園で遊べた。
何も今日集まらんでもええやん...あんたら毎晩公園占拠しとるやん...

友達からお手紙をもらった息子１。
「おかあさんに、いつもおもちゃかしてくれてありがとうって言っといて」と書いてあった。
小学二年生の言う事じゃない。気にしてたんか...気にせんでエエのに...
「ひっこしてごめん」とも書いてあった。そして「バイバイするのいややけどごめん」ともあった。
別れ際、息子１は何も言えず泣いていた。
２人が「また会ったら遊ぼうな！」と言ってくれた。
そしてにこやかに「バイバイ」と手を振って帰っていった。

最後まで「バイバイ」のひと言が言えなかった息子１は
家の窓から友達に向かって叫んだ。

バイバイいややぁぁぁぁぁぁぁ　またねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
またぜったいあそぼうねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ

彼らは笑って「絶対忘れへんから！またなぁぁぁぁぁ」と言いながら走っていった。

目を腫らした息子１は少し成長したみたいだ。